深セン市民には、バスやタクシー以外の移動手段として、「空飛ぶタクシー」がある。今年、深セン市ではヘリコプターを利用した「空飛ぶタクシー」の都市間航路が相次ぎ就航し、移動時間が大幅に短縮されている。
深セン市は海に近く、風が比較的強いうえ、ビルが密集している。そのため、低空飛行は容易な事ではない。しかし、「空飛ぶタクシー」は自動操縦、気象レーダー、各種機器によって飛行の安全を確保しているほか、機長はいずれも1000時間以上のフライト経験を持つ「ベテラン運転手」だ。
陸上交通の場合、40キロの道程は渋滞がなくても40分から1時間かかるが、「空飛ぶタクシー」に乗ればわずか10分間で済む。ヘリコプターの金許空機長によると、1ヶ月を30日として計算すると、1日平均約10便が飛行しており、深センから広州へは通常約25分で着くという。
