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下半期の中国観光経済はどうなる? U字回復の見込み
発信時間: 2020-06-30 10:07 | 引用元: j.people.com.cn | 訪問回数: 188

中国観光研究院(文化・観光部<省>のデータセンター)の関係責任者はこのほど、観光市場のデータ、観光産業の振興・発展情勢などの話題をめぐり、観光産業の共通の関心事にコメントした。分析によれば、北京など少数の省・市は「W字」の動きになる可能性があるが、通年の観光経済は「U字回復」し、振興・発展の流れになる確率が高いという。「北京日報」が伝えた。

観光消費への信頼感が回復している

北京で新型コロナウイルス感染症がぶり返したことで各地の人々は旅行に出かけることに慎重になったが、端午節(端午の節句、今年は6月25日)の3日間の連休には観光産業は回復の歩みをみせた。連休中に全国の観光スポットが受け入れた国内観光客はのべ4880万9千人で前年同期の50.9%を回復し、観光収入は122億8千万元(約1857億9千万円)で同31.2%を回復した。

5月初めのメーデー連休と比較すると、回復レベルは観光客数が2.7ポイント(p)上昇し、観光収入が5.5p上昇した。清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休と比較すると、観光客数は12.3p、観光収入は11.9p、それぞれ上昇し、1人の観光客が1回の観光で消費する金額も目に見えて増加した。データからわかるのは、観光消費への信頼感が回復しつつあること、産業振興の原動力が蓄積され始めたこと、観光経済が底を打って反転上昇し安定さの中で好転する流れが継続していることなどだ。

場所に関するビッグデータによると、端午節連休の観光客受け入れ規模上位10省市は、1位が広東省、2位が四川省、3位が河南省、4位が山東省、5位が江蘇省、6位が湖南省、7位が河北省、8位が安徽省、9位が浙江省、10位が重慶市だった。

観光市場の前年同期を46%以上回復した省区市は上から順に、河北、海南省、四川、安徽、湖南、浙江、広東、上海市、内蒙古(内モンゴル)自治区、江蘇だった。

予約観光の割合が上昇

端午節連休期間には、「予約する、食事は分かれて、1メートルの距離を開ける」などの観光消費における安全意識がさらに高まり、マナーを守った観光が大きな流れになり、「観光するなら必ず予約、予約なしなら観光もなし」がレジャー観光の新たな習慣になりつつある。

同研究院の調査データによると、端午節連休期間には、観光客の81.7%が予約して観光し、割合はメーデー連休より4.3p上昇し、このうち71.4%が「予約ありの観光体験はよかった」と答えた。予約して入場券を手に入れることのできなかった一部の観光客は「残念だった」としながらも、予約そのものについては「理解し支持する」と答えた。

中距離移動バスは安定して秩序があり、観光市場回復の先行シグナルが灯り始めた。端午節連休までの1週間に、中国の航空旅客輸送能力は170万2千席に達して世界各国の首位に立ち、2位の米国、3位の日本、4位のロシアの合計とほぼ同じだった。

美団網のビッグデータでは、端午節連休に航空券価格は全体で前年同期比30%値下がりし、多くの路線が40-80%の割引きを打ち出し、北京-上海、北京-広州、北京-昆明、北京-西安、北京-貴陽の各区間の往復チケットは500元前後まで値下がりし、予約減少幅は連休前より目に見えて改善した。

各地の文化・観光部門は省を移動する観光業務の回復に対する業界からの訴えを踏まえ、すでに政策の準備をしており、条件が整えば発表・実施するとしている。このたびの感染症を経験したからには、私たちは決して昔に戻ることはできない。より多くの観光関連企業が省内の市を移動する観光、周辺観光、農村ツアー、都市レジャー観光などの市場ニーズに応え、オーダーメイド旅行、学習旅行、ドライブ旅行の新商品を開発し、企業のデジタル化モデル転換を推進することを願う。

観光産業は今、感染症の予防・抑制の常態化、消費ニーズの質向上、文化と観光の深い融合、高い品質の発展推進などさまざまな時期の重なり合いに直面し、マクロ経済と市場要因を総合的に検討して、2020年下半期の観光経済運営に「相対的に楽観的」な見方をする。北京など少数の省市は「W字」の動きになる可能性があるが、通年の観光経済は「U字回復」し、振興・発展の流れになる確率が高いという。

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