建築設備配管のうち、排水・通気配管の主要部材を特集しています。
目皿・トラップ・ゴム栓・掃除口などの排水金具に、排水フレキ、洗濯機パン、マンホールも追加。通気部材では通気弁、吸気弁、ベントキャップ、ベンチレータなどを特集しています。

目皿（めざら）とは、主に水まわりの排水口にはめ込む蓋状の排水器具の一種です。排水トラップ、トラップ、ストレーナー、サナなどの別称があります。

掃除口とは、排水管内の掃除・点検のために使用し、常時は閉鎖しておく排水系統の要所に設けられる開口部のことで、排水管が詰まった時に、掃除器具を差し込むようになっています。

防水パンは、排水口のついた受け皿です。防水パンには洗濯機の排水用ホースをつなげる排水口がついており、排水用ホースから直接排水口に流されることで、防水パンは洗濯機から床への漏水を防ぎます。

通気弁とは排水立て管、排水横枝管などで、負圧が発生すると弁が開き、大気を吸い込んで排水管内の圧力を均等化してトラップの封水をまもることが可能です。通常は弁閉し、悪臭の漏れを防ぐ部材です。

吸気弁とは、通常時は排水管内部が正圧もしくは大気圧と同じなので、弁は磁力の反発により密閉され、排水管内部の悪臭・有毒ガスを完全にシャットアウトします。排水時には排水管内部が負圧となり、弁が開き吸気をします。

ベントキャップとは、外壁に設ける給気・排気の開口部に取り付ける部材で、形状は丸型のガラリ形式で、材質はアルミ、ステンレス、樹脂などがあります。

ベンチレータとは、風の吸引作用によって建物内の換気を行うための装置です。風を受けやすい屋根の上などに設置されます。風向にかかわらず換気効果が得られ、雨水などが浸入しないように設計されています。
簡単なベンチレーターとして、T字型・H字型にパイプを組み合わせた形のものがあり、風向に従って回転し、つねに風上に開口部が向くように設計された可動式のものもあります。