国土交通省は、成田空港と関西国際空港で、日本を訪れる外国人を対象に入国手続きにかかる時間を短くする「ファーストレーン」を28日に設ける。
手続きの迅速化により、都心部への移動をしやすくして、海外の企業経営者など富裕層の利用拡大や国際会議の誘致につなげる狙いがある。
ファーストレーンはロンドンのヒースロー空港など欧米や中国の主な空港で導入されている。国内では成田などで保安検査の優先レーンがあるが、一般の入国審査では設けられていなかった。
そのため、ファーストクラスに乗るような富裕層や経営者らも、これまで入国審査で優遇されることはなかった。ただ、アジアからの訪日客などの急増で、関空では入国審査に30分以上待つことも多く、「時間がかかる」などの苦情が増えていた
読売新聞